ゆきの物語 第四十九章 面会の準備
ゆきは自分の部屋に戻って、女将と話をしました。「女将さん、今晩、村長に任命されたあの家来の妻と会います。彼女のことで、何か知っていることはありますか」
女将は答えました、「彼女には子供が二人います。ゆき様のお怒りに触れたので、彼女は遠い村に送られてしまう、という噂が広がっています」
ゆきは驚きました。「私が彼女に怒っている?どういうわけで私が怒るのでしょうか」
女将は、「悪い噂が広まったのは彼女が原因のようです。今回は、ゆき様にそのことがばれてしまったと思っているのでしょう」と答えました。
ゆきは尋ねました、「彼女と会う時の助言は何かありますか」
女将は、「まず、お茶をお点てになり、心が落ち着いた後に、問題についてお話をなされば良いかと存じます」と答えました。
ゆきは、「では、相応しい着物を選んでください。私は茶道具を準備します」と、準備を始めました。